「特許出願」と「特許申請」の違いを教えてください。
答え:同じと考えて良いです。
特許法では、「特許出願」と言います。
「特許申請」という用語は、特許法には出てきませんが、一般的に浸透している意味は、
「特許出願」と同義です。
特許の制度は、特許法という法律で定められています。
特許法には、「特許申請」という言葉は、一度たりとも登場しません。
特許権の取得の道のりは、発明を「特許出願」することから始まります。出願しただけでは、審査はされないので、「審査を始めて下さい」という請求をします。それにより、審査官が審査を行い、拒絶すべき理由がない場合に、特許査定がされます。それから、登録料を支払い、登録されることで、初めて特許権が成立します。
「特許申請」という言葉は、特許法には登場しない言葉なので、特許庁のWebサイトでも使用はされていないはずです。
(もしかすると、初心者向けの資料では、使用されているかもしれませんが)
「申請」とは、
「希望や要望事項を願い出ること。特に、国や公共の機関などに対して認可・許可その他一定の行為を求めること。(デジタル大辞泉)」
です。
「ビザの申請」、「住民票の交付申請」などと使われます。
特許出願しただけでは、1年半後に公開されるだけです。特許の審査も始まらないことから、「特許出願」の行為自体は、何かの許可を求める申し出ではないと言えます。
したがって、特許庁に最初にする行為である特許出願を「特許申請」と言うには、厳密には、ちょっと無理があることから、法律上、使用されていないのでしょう。
同じ意味と考えてよい
ただし、一般的には、
「発明をしたぞ~」「さあ、特許申請だ~」と言って、意味は通じるので、法律用語ではないから使用は禁止というものでもないと思います。
要は、分かれば良い。
ただ、本当に特許を取りたくて、周辺を調べた人は混乱しますね。
「特許出願」と「特許申請」ってどこが違うの?、っとね。
上記の通り、
同じ意味と考えて問題ありません。
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