Q:「試作品の動作がまだ完全ではありません。特許出願は無理ですか?」

完璧である必要はない

Q:現在、ある便利なものを発明しました。動作原理は簡単です。しかし、試作品を作っているのですが、不器用だからか、なかなか完全に動作するものが作れません。まだ、特許出願はできませんよね?」

A:「いいえ。特許出願できます。早くした方が良いと思います」

完璧主義だと手遅れになるかも

何事にも完璧を求めたがる人がいますよね。
しかし、完璧主義だと前に進めません。

前に進めない人の原因は、だいたいは完璧主義にありますね。
完璧なものなど、この世に無いのに、完璧を求めてしまうのです。

発明も同じです。
完璧である必要はありません。

ある問題を解決する発明を考えたとしよう。
でも、その効果は100%ではないとします。
60%くらいの効果しか出ないとします。

100%の効果が出るまで、考えたくなりますね。
でもそれをするといつまでたっても完成しません。

発明は完璧でなくても良いのです。

誤解を恐れず言わせてもらうと、
僕がこれまでにお会いした発明センスのある方は、ある意味「どこか抜けている」思考の持ち主です。

あたまのネジがちょっとどこか緩い。
おそらく、だから自由な発想ができるのだと思う。

固定観念に囚われない。
全てのネジが固く締まっている人は、身動き取れない、「常識」の檻から出られない。

特許法はそれを知っている。

特許出願の書類(「明細書」という)では、その発明の当業者がその発明を実施できる程度に具体的に記載する必要があります。
しかし、発明の課題をいかなるときも完全に解決できることを求めてはいません。

一定の確率で再現性があればよいとされています。

もちろん、実現可能なだけの具体性は必要です。

薬の発明など、再現性が極めて低い場合もあります。。
それでも実験方法を具体的に記載すれば発明として認められ、特許の取得が可能です。

質問者さまの発明は、おそらく機械的に動きがあるものでしょう。
動作の原理に矛盾がなければ特許出願できます。
試作品を作ることは、発明の実証には役立ちますが、その完成を待っていると、他の誰かに先を越されてしまうかも知れません。
完璧主義はやめましょう。

発明は、どんどん改良されていくものです。
改良点は、また別途特許出願していくという手もあります(大企業は、このやり方です)。

(なお、このブログの記事も完璧ではありません。
完璧にするよりも、ブログ主の思いをストレートに早く伝えた方が良いと思うから(笑))