面白い特許:これで飲めばおいしく感じるかも?

特許第6590377号「陶磁器製容器」

これで飲めばおいしく感じるかも?


<ざっくり解説>

 この発明は、陶磁器製容器に関するものであり、陶磁器製容器成分の変化により、容器に収容された液体構成成分の蒸発を制御することができる陶磁器製容器です。

 この陶磁器製容器は、
 飲食物を収容するよう構成され、
 主成分として粘土、石英または長石を含み、
 その構成成分として、遠赤外線放射に有効とされる酸化物として、酸化鉄、酸化コバルト、酸化銅、酸化ニッケル、酸化マンガンおよび酸化クロムのうちの少なくとも1種以上を、15~20質量%含有している(ただし、トリウムおよびウランのうち少なくとも1種を含有するものを除く)、
というものです。

 主成分として粘土、石英または長石を含む陶磁器製容器に、その構成成分として、遠赤外線放射に有効とされる酸化物を含有させることにより、陶磁器製容器に収容された液体構成成分の蒸発を制御できるそうです。

 そして、従来、陶磁器製容器の形状などにより、飲み物の香りや味わいが異なるとされてきたが、本発明により、遠赤外線放射体としての遷移金属酸化物(酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム等)や、有色化のためのネオジウム酸化物等の希土類酸化物を添加した陶磁器は、市販の無添加陶磁器に比較して、日本酒の香り成分の蒸発を促進する画期的な効果があることが判明し、その他のワイン、焼酎、コーヒー、ソフトドリンク、酢、醤油などの風味や味を変化させる可能性があると期待される、とのことです。

 着眼が面白いですね。この容器でお酒を飲むと、おいしく感じたりするかもしれませんね。

 この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事014:JPB6590377

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