面白い特許「動物用の逃げられない罠?」

特許第5886991号「野生動物の捕獲用罠」
<特許公報の図1>

<特許公報の図2>

逃げようとする動物を逃げられなくする

<ざっくり解説>
 この発明は、野生動物が踏み板等の検知部材に接触したらロープ輪が地上から上方に変位して空中で輪の絞りこみ作動をするように構成して野生動物の瞬間的な罠からの逃避行動に追従して野生動物の足にロープ輪で確実に捕縛可能な野生動物の捕獲用罠に関するものです。いわゆる獣害対策用具の1つですね。
 地上に固定する基部固定体Aと上昇付勢により先端部が基部固定体から離隔するように連結構成した捕獲作用体Bを有しています。この捕獲作用体Bは、支持基体12と、支持基体に装着したガイド基体16と、突出付勢された前端がガイド基体の先方にあるロープ輪C1結び目C2に当接して結び目をロープ輪の収縮方向に変位させる突出体17と、この突出体17ガイド基体16に沿って前方向に突出付勢する突出機構と、突出体17に沿って伸延し一端は周辺の固定物Tに固定し、他端は結び目を形成して収縮自在の輪に構成したロープ輪C1からなる捕獲ロープCとから構成されるものです。
 従来の捕獲用罠は、ロープ輪が地面上に一定の輪の拡がりで水平に載置されているためロープ輪が絞り込まれる瞬間に野生動物が足を縮めたり飛び跳ねたりするとタイミングがずれて捕獲効率が低下するといった難点がありました。
 この発明では、野生動物が踏み板等の検知部材に接触したらロープ輪が地上から上方に追いかけていくように空中で輪の絞りこめるため野生動物を確実に捕縛できそうですね。こういった発明は、実際に使用されている人だからこそし得たものかもしれませんね。
 この発明について詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事案011:JPB_0005886991
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