面白い特許:これでリコーダー練習も簡単、楽しく?

特許第6073967号「管楽器の音孔用補助パッド」

「ふえピタ」

<特許公報の図1>

<特許公報の図9>

これでリコーダーの演奏が楽しくなるかも?

<ざっくり解説>

この発明は、リコーダー等の無簧式管楽器を演奏する際に使用する管楽器の音孔用補助パッドに関するものであり、管楽器の音孔の上に貼り付けて使用することにより、指が細かったり、指の力が弱い子供や高齢者、管楽器に慣れていない初心者でも、管楽器の音孔が押さえやすく演奏を容易に行うことができるようになります。

この管楽器の音孔用補助パッドの請求項1は、
「無簧式管楽器の音孔の上に貼り付けて使用する管楽器の音孔用補助パッドであって、シリコン素材からなり、裏面が鏡面加工され、少なくとも前記音孔を覆う大きさを有し、中央近傍に円形状の凹みが設けられ、前記円形状の凹みの中に前記開口が設けられ、管楽器の音孔に貼り付けたときに管楽器の外周方向にあたる方向の寸法が、前記音孔用補助パッドを管楽器の音孔に貼り付けたときに管楽器の長手方向にあたる方向の寸法より長い横長の楕円形状であり、前記音孔と略同じ直径を有する開口を備えたことを特徴とする管楽器の音孔用補助パッド。」
というものです。

図1に示すように、この管楽器の音孔用補助パッド100は、楕円形のシリコンパッド2と、シリコンパッド2の中央に設けられた孔である開口1を主に有します。

シリコンパッド2は、シート状のシリコン素材からなります。

開口1の直径は、管楽器の音孔の直径とほぼ同じであり、開口1の直径は音孔の直径と同じ直径のものが最適だそうですが、音孔に対し1ミリメートルから数ミリメートル大きいものを用いても良いとのことです。

音孔の直径は、楽器によって、また、音孔の位置によって少しずつ違うので、様々な直径の開口1を備えた管楽器の音孔用補助パッド100を準備しておき、最適のサイズのものを選択できるようにしておくこともできるそうです。

図9は、本発明の管楽器の音孔用補助パッド300をリコーダーに装着した状態を示しています。

図9に示すように、音孔の直径と略同じ直径の開口1を備えた管楽器の音孔用補助パッド100を、音孔と開口1がぴったりとあわさるようにして中部管33に貼り付けます。

そして、管楽器の音孔用補助パッド300の両端は、中部管33の側面まで達するので、管楽器の音孔用補助パッド300を、中部管33の外周に沿って貼りつけるように、指で上から押さえて、しっかりと中部管33に密着させます

管楽器の音孔用補助パッド300はシリコン素材で、底面が滑らかな鏡面加工となっているので、中部管33の滑らかな表面に載置し上から指で圧着することによって、ぴったりと貼りつけ固定することができます。

このようなパッド300により、その外周部分は、管楽器にしっかりと貼り付いて固定され、中央部分は、演奏時には指で上から押さえることで柔らかく凹み、音孔の窪みに密着して、空気の漏れをなくすことができます。

この仕組みによって、指が細かったり、指の力が弱い子供や高齢者、管楽器に慣れていない初心者でも、管楽器の音孔が押さえやすく、演奏を容易に行うことができるようになるようです。

この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事119:JPB_0006073967
~特許発明も、まずは小さなアイデアから~

このアイデアは商品化されているようです。
「ふえピタ」というそうです。800円(税別)で購入できます。
https://idea-park.net/

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