特許出願したあとの審査請求のタイミングはいつがベスト?
特許出願しただけでは審査は始まりません。
審査請求する必要があります。
審査請求とは、「審査官に審査を始めてください」と申し出ることです。
審査請求には15~20万円程度の特許庁費用がかかります。
(個人事業主の場合等は、特許庁費用が三分の一に軽減される制度があります)
では、審査請求のタイミングはいつがベスト?
審査請求は、出願から3年以内であればいつ行っても良いです。
すぐに特許性を判断してもらって、特許権が欲しいという場合は、すぐに審査請求しても良いです。
ただ、その場合でも、審査官による最初の判断までに、1年くらいはかかります。
すぐに結果が欲しい場合は、早期審査を請求すると良いでしょう。
その場合は、2か月程度で審査官から何らかの判断がなされますので、特許取得まで迅速です。
早期に審査結果が出れば、仮に、拒絶理由が解消できない場合でも、引用された先行技術を参考にして、実験例を追加したり、発明の観点を変えるなどして、再度、出願し直すということもできます。
特許出願は、出願から1年半で公開されてしまいますが、早期に結果がでれば、公開される前に戦略を立て直すことができるということです。
一方で、3年ぎりぎりまで審査請求を待つ場合というのは、すぐに特許を取得する必要がない場合や特許性に自信がないのでとりあえず「特許出願中」という表示を長くしたい場合などです。
以上の通り、特許を出願した目的によって、審査請求をすべきタイミングが異なるという話でした。
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