面白い特許:こんな『ブラシ』であれば、色んな物が磨きやすい!?

特許第5946154号「ブラシ及びブラシ体」
<特許公報の図1>

こんな『ブラシ』であれば、色んな物が磨きやすい!?

<ざっくり解説>

 この発明は、歯ブラシ、人体・動物体用のブラシ、さらには研磨・塗布等の広い用途を想定されたブラシに関するものであり、接触部位を傷つけずに効率よく磨き、ブラッシングできるというものです。

 図1は、本発明のブラシが歯ブラシである場合を示しています。
 このブラシ1は、取っ手となる把持部3と、回転支持機構5と、ブラシ体21を備えています。

 そして、このブラシ体21の各々は、使用者が把持部3を動かしたとき、接触部位から受ける摩擦によりブラシ体21が独立した少なくとも2種類の双方向に転がり回転ができるように構成されています(回転支持機構5をご参照)。この機構を備えることで、接触部位を傷つけずに効率よく磨き、ブラッシングすることができるということです。

 さらに詳しくいえば、図1に示されているように、把持部3から見たブラシ体21は、
第1回転軸11の軸回り方向の双方向回転(矢印B)と、
この走行方向回転と一体回転する第2回転軸15の軸回り方向の双方向回転(矢印C)と、
いう独立した2種類の双方向回転が可能となっています。この回転のための回転力は、ブラシ体21のブラシ毛23が口腔内部位と転がり接触することにより得られます。

 この発明は、歯ブラシに用途を限定したものではありませんが、特に口腔内などのような繊細な場所に使われるブラシとして、ブラシの微細なモーションにも配慮し、これを実現できたという点で、細かな工夫が施されているといえそうですね!

 この特許明細書には、その他いろいろなバリエーションのブラシも開示されています。この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。

記事095:JPB_0005946154

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