面白い特許「型崩れなくスーツを干すハンガー」

特許第6126168号「ハンガー」
＜特許公報の図１＞

＜特許公報の図２＞

この発明なら型崩れなくせずにスーツなどを干すことができそうです！

＜ざっくり解説＞
　この特許発明は、水洗いをした上着類などを型崩れしないで干すことができるハンガーに関するものです。
　従来のハンガーは、前後幅の小さいもの（いわゆる針金ハンガーなど、厚みがないハンガーをご想像下さい）が多いようですね。しかし、このようなハンガーは衣類との接触面積が小さいために肩部にピンポイントで力がかかってしまうため、型崩れしやすいといった問題がありましたので、このような型崩れを防ぐことができるハンガーを発明したというものです。特許発明の権利範囲を画定する「クレーム」の詳細は、コラムの性質上あえて割愛しますが、ハンガーに丸みをもたせた上で、左右の肩部（符号３）に通気孔（符号５）を設けたといった点が特徴的ですね。

　この発明は、ハンガーの中でも、特に図１に描かれているように、水洗いをした上衣を干すためのハンガーに的を絞ったものです。このように用途をピンポイントに絞り、その用途に特有の改良を施すことも、特許を取るためのコツだと思います。この発明ですと、水洗いをすると重たくなって型崩れしてしまう、だからどうしよう、といったことが着想につながっているのかもしれませんね。思いついたアイデアを特許にするためのコツに悩んでいる方は、弁理士に相談してブレストをしてみるのもよいかもしれません。
　この発明について詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。

記事002：JPB6126168

～特許発明も、まずは小さなアイデアから～

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