面白い特許「汗による下着の濡れに対応するため紐で首から垂らして汗を吸い取る背あて布」

特許第5827435号「背あて布」
<特許公報の図1>

<特許公報の図2>

汗による下着の濡れに対応するため紐で首から垂らして汗を吸い取る

<ざっくり解説>
 この発明は、汗による下着の濡れに対応するため紐で首から垂らして汗を吸い取背あて布に関するものです。
 この発明の請求項1は、「主として吸汗に用いる背当て布であり、背当て布の上辺2箇所に引寄せ中継具を有し、該上辺の片方の先端に一方の端が取り付けられた紐が2個の該引寄せ中継具を通って、該上辺のもう一方の先端まで達して固定され、該紐が固定されている地点と該引寄せ中継具の立ち上り地点との間に復元性のある柔軟な芯が配置されており、該紐が引かれたとき該芯の先端は該引寄せ中継具に到達するまで撓み、該紐への引きが解除されたとき該芯は直線状態に復帰することを特徴とする、背当て布。」です。それでは、この具体例の1つを図面を参照しつつ、見ることにしましょう。
 図1は、背当て布を示す正面図ですが、紐40が背当て布10の上辺11の左右の先端12に引寄せ中継具20を通ってつなげられています。そして、芯30は、上辺11で紐40が固定されている先端12と引寄せ中継具20の立ち上り地点の間にくるようになっています。
 図2は、、背当て布の実施状態(紐を引いた状態)を示す上面図ですが、背当て布10を着装するときや、背当て布10が後方や左右にずれていたり、背中中央へ収斂していたとき、紐40が上半身60の前方へ引かれた状態を示している。そのとき第一の修復として、背当て布10の上辺11は、引寄せ中継具20を介して首50の後部に接触するまで引寄せています。それと同時に、第二の修復として、柔軟な芯30は引寄せ中継具20の前部と後部の間で引き絞られ、屈曲した状態で、背当て布10の先端12を中継具20まで引寄せています。
 背当て布10の着装やずれの修復にかかわる操作についてちょっとした工夫をした点に特徴がありそうです。
 この発明について詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事006:JPB_0005827435

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