Ｑ：特許がとれると、特許庁から「特許料」みたいな報酬が貰えたりするのですか？
Ａ：残念ながら、貰えません。

優れた発明をしたら、特許庁から何らかの報奨金が貰えたりするんじゃないかと思っている人がいるようです。
確かに、発明を奨励して特許権を与えるという特許庁の役目として、そのような制度があっても良いのかも知れませんね。
しかし、今のところ、そのような制度はありません。
他の国でも、特許庁がそのような報酬を支払うというのは聞いたことがないですね。

逆に、特許権を維持するためには、特許庁に毎年お金を支払わなければなりません。
複数年まとめて支払っても良いですが、とにかく、特許庁にお金を支払い続けなければ、特許権は消滅します。
特許権を維持するために特許庁にお金を支払うのは、なんだが理解できないという方もいるでしょうけど、ルールなので仕方ありません。他の国も似たような制度です。

しかも、支払う金額は、年数がたつほど高額になります。
最初の１～３年は、毎年２万円程度ですが、７年目からは毎年６万円程度、１０年目以降はナント毎年１０万円程度かかります（請求項１０項の場合）。
だんだん高くなる理由は「長く権利を維持するということは、それだけ価値があり、儲かっているんでしょ」、ということなのでしょう。
それにしても高いですね。特許庁ではコンピュータで管理しているだけなのでしょうけど。

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