面白い特許:見栄えの良いブーケが簡単に作れる!

特許第6518856号「花留めとブーケ補助具」
<特許公報の図1>


<特許公報の図2>

<特許公報の図3>

見栄えの良いブーケが簡単に作れる!

<ざっくり解説>

 この発明は、フラワーアレンジメント製作用の花留め、及び、ブーケ製作の簡易化を図ったブーケ補助具に関するものであり、誰にでも容易にきれいに花をまとめることができる、使い捨てではないフラワーアレンジメント用の花留めと、ブーケ製作の簡易化を図ったブーケ補助具を実現するものです。

 この請求項1は、
 ブーケを制作する際に使用する立体構造のブーケ補助具であって、
 リング状に形成された1又は2以上の主幹部材と、
 当該主幹部材に係合された複数のゴム製リング部材とからなり、
 当該ゴム製リング部材は変形自在であって、草花のステムを挿通させる草花挿通空間を前記立体構造の外側から中心にかけて貫通するように形成しており、
 前記主幹部材は内径が異なる2つ以上が用いられており、
 少なくとも何れかの主幹部材は、前記ゴム製リング部材を移動自在に保持している、
というものです。

 では、図1~3を参照しつつ、具体例を見てみましょう。

 図1は、本発明の実施形態を示す花留め本体、及びブーケ補助具の正面図であり、図2は、図1の係合構造を示す部分図を示しており、図3は、図1のA-A線断面図を示しています。

 ブーケ補助具1は、フラワーアレンジメント用の花留め本体、及び、単独で使用するものであり、中心を同じくした内径の異なる、第一主幹部材2A第二主幹部材2B第三主幹部材2C第四主幹部材2D、外周となる第五主幹部材2Eが、間隔をあけて配置されていますね。

 第一主幹部材2Aは、上部中心で茎をしっかり支持する為に小さ目のリングを使用しています。

 主幹部材2B、2C、2Dは、色々な花材の種類や大きさに対応する為、内径、数を任意に変更可能としています。

 図2に示すように主幹部2A、2Bの輪の中に第一ゴム製リング部材3Aを挿通させることにより係合し、第一ゴム製リング部材3Aの両端部を合わせて、第二ゴム製リング部材3Bを挿通しながら係合し、外周となる第五主幹部材の上部を形成し、主幹部材2D、2Cの輪の中に第三ゴム製リング部材3Cを挿通することにより係合し、外周となる第五主幹部材の下部を形成し、ゴム製リング部材3Bと3Cの各々両端部を合わせて、両端部を外周となる第五主幹部材2Eに結束バンド4でまとめて結合しています。

 ゴム製リング部材3A、3B、3Cを、主幹のリングの中心から放射状に5~10回程度、適宜繰り返し配し、図3に示すように放射状に複数個配設された構成を取っています。

 ゴム材から成るゴム製リングや主幹部材、またゴム部材による丸紐とフレームを併用することにより滑り止め効果を発揮し、花の留まりを良くして花型をとり易くし、花器に簡単に取り付けることができますね。また、使い捨てではない繰り返し使用可能な、環境に配慮した花留めともいえますね。

 こういったブーケの作り方で特許が取れるということなら、家庭で何かひらめいたといったような、ちょっとした工夫のようなものでも、何か特許を取れるかもしれませんね。

 この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事028:JPB6518856
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