面白い特許:これで面倒な研磨をすることなく、鋭い切れ味が!
特許第6006712号「彫刻刀の使い捨て刃」
<特許公報の図1>
これで面倒な研磨をすることなく、鋭い切れ味が!
<ざっくり解説>
この発明は、彫刻刀の使い捨て刃に関するものであり、できるというものです。
この使い捨て刃は、
中心が刀身20の刀身中心線を通過するねじ穴211に螺着可能であり、ねじ穴211に対応する中心座孔11が中央に形成されている本体10と、
本体10の中心座孔11の中心を通る直線である中心線の両側に位置し、V字形を形成する右カットエッジ12及び左カットエッジ13と、
右カットエッジ12と左カットエッジ13との間の距離が最も狭い本体10の端部に形成されている先端カット部14と、
を備えており、かつ
右カットエッジ12の仮想延長線と左カットエッジ13の仮想延長線が交わる仮想点で
ある仮想頂点は、中心線の片側に所定距離だけ偏っている
というものです。
右カットエッジ12及び左カットエッジ13の交わる点が刃の中心線の一方に偏ることによって、彫刻刀の刃の有効カット部(右カットエッジ12及び先端カット部14)が偏心度e(図2参照)を有し、単一の刃での切削作業を行います。なお、図2の符号Yは、溝幅半径を表すものです。
そして、この使い捨て刃は、偏心のない刀身や偏心の刀身などと組み合わせて使用することもでき、単一の刀身に偏心度eの異なる使い捨て式刃部を選んで組み合わせることもできるそうです。本発明の使い捨て刃は、こういった構成をとることで、使用が簡単で、組み合わせの柔軟性を有し、コスト削減を実現できるそうです。
思い起こせば、私が彫刻刀を使ったのは、小学生だった時の図画・工作の時間くらいのもの。とはいえ、子供心に、彫刻刀の切れ味が悪いとイライラしたような気が・・・
かといって、わざわざ研磨する気も起きず・・・だったような気がします。
本発明は、そういった皆さんの(?)気持ちに応えてくれる一品になるかもしれませんね!
この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事110:JPB_0006006712
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