面白い特許:角線のワイヤーコイルを作るにはとても便利そう!

特許第6503529号「角線ワイヤーのコイルの作成具」
<特許公報の図2>

角線のワイヤーコイルを作るにはとても便利そう!

<ざっくり解説>

 この発明は、コイル作成具に関するものであり、特に、ワイヤーワークで使用する角線ワイヤーのコイルを作成することができるというものです。

 この発明は、角線ワイヤーのコイルを作るために角線ワイヤーを巻き付けるステンレス丸棒を固定することを特徴とする金具のついた板を使用することで、各線の角がねじれることなく美しく簡単にコイルすることができる、というものだそうです。

 このコイル作成具の請求項1は、
所定の厚みのある長方形の弾性のある板の一面に、コイルを巻くためのステンレス丸棒を通すための輪を設けたことを特徴とする各線ワイヤーのコイル作成具です。

 図面を参照しながら、もう少し具体的な態様を見てみましょう。

 図2は、この発明のコイル作成具の一例を示していますが、この明細書の説明によると、「ワイヤーワークで使用する丸かんは、コイルを作りひとつづつペンチでカットして作る。その際に注意することは、各線の角がねじれることなく美しくコイルが出来る事にある。角線ワイヤーのコイルの作成具1を使用して、角線ワイヤーのコイルを作るために角線ワイヤー4を巻き付けるステンレス丸棒5を固定することを目的とする金具3a.3b.3c.3dに、ステンレス丸棒5を通す。穴2へ表面から裏面に角線ワイヤー4を通し裏から角線ワイヤー4が抜けないようにループを作る。穴2から表に出ている角線ワイヤー4をステンレス丸棒5に巻き付けていく。角線ワイヤー4の表面とステンレス丸棒5の表面がきれいにそろわなくてはならないので、ナイロンジョープライヤー6で角線ワイヤー4を支えながら、角線ワイヤーのコイルの作成具1を回転させる。この角線ワイヤーのコイルの作成具1のステンレス丸棒を通す金具3は、その方向を縦にすることで他の種類(太さ)のステンレス丸棒5と一緒にしてもかさばらずコンパクトに携帯することが出来る。さらに丸線ワイヤーでも簡単に美しいまるかんを作ることが出来る。」とのことです。

 クレームにも記載されているように、この発明の特徴は角線ワイヤーを巻き付けるステンレス丸棒を固定している点にありそうですね。ただ、素人の発想かもしれませんが、「丸棒」を「ステンレス」という材料に限定せず、「金属製の棒」等に留めていたら、果たしてどうなっていたか興味があるところです。

 また、まったく特許とは関係ありませんが、この特許公報の参考文献を見ると、丸カンの作り方に関するものとして、ユーチューブの動画サイトが挙げられています。特許審査もついにここまで来ましたか、という感じですね。

 この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事001:JPB 006503529
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