面白い特許:熟練を必要としなくなる?「土工事の情報化施工システムにおける光反射装置」
特許第6206991号「土工事の情報化施工システムにおける光反射装置」
<特許公報の図1>
<特許公報の図4>
<特許公報の図5>
<ざっくり解説>
この発明は、土工事の情報化施工システムにおける光反射装置に関するものであり、特に、耐振動性、耐衝撃性に優れ、更には、作業効率の低下を抑えた光反射装置となりうるものです。
この光反射装置20は、
①光波を受光して反射する所定個数のプリズム1と、この所定個数のプリズム1を収容保持する収納容器2とを備えた土工事の情報化施工システムにおける光反射装置であり、
②プリズム1と収納容器2の間隙に、緩衝材3を充填し、かつ、収納容器2の外面に、表面を撥水加工した透明な保護カバー13を取り付けたものです。
この光反射装置を用いた土工事の情報化施工システムのイメージは、図4、図5に例示されており、トータルステーション109、光反射装置20、モニター112と、土工機械116から構成されます(図4)。土工機械116としては、油圧ショベル、パワーショベル、バックホー、ブルドーザー等が使用でき、そのバケット刃先115(図5)の鉛直上方に光反射装置20(符合21参照)が取り付けられています。
図4に例示する情報化施工システムによって、土工機械116のオペレータは、光反射装置20を介してリアルタイムでバケット刃先115の三次元座標(位置情報)を把握できます。そして、バケット刃先115位置の現況地盤高さがモニター112に内蔵されたコンピュータにより算出されますので、オペレータは、モニター112の画面に表示された計画地盤高さと現況地盤高さの差に基づいて、設計図面上の全範囲での排土作業を行えばよいので、土工事作業の熟練を必要とせずとも作業できるといったもののようです。
明細書には他にもいくつかのバリエーションが開示されているようです。
この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事083:JPB_0006206991
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