面白い特許:ペットボトルの蓋が開けやすい携帯式のオープナー!

特許第6530045号

「携帯電子機器用飲料容器オープナー」
<特許公報の図1>

<特許公報の図2>

<特許公報の図3>

<特許公報の図4>

ペットボトルの蓋が開けやすい携帯式のオープナー!

<ざっくり解説>

この発明は、飲料容器オープナーに関するものであり、外出時に忘れずに携帯することが可能であり、いつでもペットボトル飲料の蓋を開けることができるものです。

まず、図1~図3をみてみましょう。
本発明の電子機器用飲料容器オープナー10は、
携帯電子機器に対して固定するためのベース板12と、
前記ベース板12に一体的に形成された複数の突起14と、
ヒンジ18を介して、前記ベース板12の面に対して傾斜自在に軸支された環状体20とを備え、
前記複数の突起14は、内側面が同一円周上にあり、
前記複数の突起14の内周面には、飲料容器の蓋を回転させる際に、前記蓋との間に摩擦力を生じさせる小突起が設けられており、
前記環状体20を前記ベース板12に対して水平な位置とした状態において、前記複数の突起14のうちの少なくとも1つの突起の内側面又は外側面と、前記環状体20の内周面又は外周面とが、一定の隙間を形成するように配置されていることを特徴とするものです。

次に、本発明の携帯電子機器用飲料容器オープナー10の使用方法をみてみましょう。

図4は、本発明の携帯電子機器用飲料容器オープナーをペットボトルオープナーとして使用している様子を示すものです。開栓までのメカニズムは以下のようなものと思われます。

このオープナー10は、携帯電話200が収容されている携帯電話ケース202に貼り付けられています。そして、オープナー10をペットボトルオープナーとして使用する際には、まず、環状体20ベース板12の面から遠ざけるように傾斜させます。次に、ペットボトル210蓋212を、3つの突起14(14a、14b、14c)に嵌め込みます。この状態で一方の手でペットボトル本体を握り、他方の手で携帯電話200を握り、ペットボトル210に対して携帯電話200を回転させます。つまり、てこの原理を利用して蓋212を容易に開けることができますね

この明細書の実施形態の説明を見ると、このオープナーのアイデアは、コンパクトであるだけでなく、突起の配置や形状などを工夫したことで開栓に力が要らないという特徴も併せ持っているようですね。また、図面を見る限り、オープナーの意匠性も良さそうですので、機能とデザインの両面から売れそうなアイデアの予感がしますね

また、このアイデアは、固定対象を携帯電子機器に限定せず、いろんな物に固定できるものとしても良さそうですね。あるいはまた、何かに固定するのではなく、オープナー単体で使用できる、としても良さそうですね。

さらに、このアイデアは、開栓対象を飲料容器の蓋に限定せず、医薬品や工業薬品の蓋など、液体を収納する容器全般の蓋に使用できる、としても良さそうですね。

しかしながら、特許権の権利範囲を定めるクレームでは、(ベース板12の)固定対象を携帯電子機器に限定している点や、開栓対象を飲料容器の蓋に限定している点が惜しいですね。権利範囲をこのように限定した理由は私にはわかりませんが、ひょっとしたら、出願にあたって何か事情があったのかもしれませんね。

この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事003:JPB 006530045

~特許発明も、まずは小さなアイデアから~

 

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