面白い特許:これで手や指がはさまれずに折り畳むことができる!

特許第5905565号「車椅子」
<特許公報の図1>


<特許公報の図2>


<特許公報の図3>


<特許公報の図4>


<特許公報の図5>


<特許公報の図6>

これで手や指がはさまれずに折り畳むことができる!

<ざっくり解説>

 この発明は、車椅子に関するものであり、折り畳み可能で運搬に便利であるというものです。

 折り畳み式の車椅子はよくありますが、折りたたむときに車椅子のフレームで手や指がはされてしまうことってありますよね。この発明ではそういったこともなく、折り畳みやすい車椅子のようです。

 詳細は割愛しますが、この車椅子1は、
本体フレーム2と、座部フレーム20と、左右一対のアーム部25と、座部27と、を備えており、
②本体フレーム2には左右一対のサブフレーム6が形成され、左右のアーム部25が下方に移動することでそれぞれ対応する左右のサブフレーム6に接近した位置に配置され、
③アーム部25には握り部33が形成され、握り部33には、座部27が着座可能な状態でアーム部25の一部が座部27側に向かって膨らんで、かつ座部27よりも下側位置に配置されるように構成され、座部27には握り部33の形状に対応した手を挿入するための切り欠き部30を形成されている、
というものです。

 図1は、車椅子1の斜視図であり、
 図2は、車椅子1の座部20付近の(a)は一部切り欠き平断面図であり、(b)は一部切り欠き底断面図であり、
 図3は、車椅子1の折り畳んだ状態の正面図であり、
 図4は、車椅子1の開いていく途中の正面図であり、
 図5は、車椅子1の使用可能状態に開いた状態の正面図であり、
 図6は、車椅子1の使用可能状態における右側の本体フレーム2とアーム部25との位置関係を説明する一部切り欠き説明図です。

 こういった構成であることで、アーム部25を押動して座部フレーム20及び本体フレーム2を開かせていく際に、操作する人は座部27に形成された切り欠き部30に手を差し込み、アーム部25の握り部33を軽く握るようにしてこの押動操作をすることができます。そして、操作する人の手はサブフレーム6から内側にオフセットした(離れた)位置に配置されることとなり、座部フレーム20を開いていってアーム部25がサブフレーム6に接近していっても操作する人の手や指がアーム部25とサブフレーム6の間に挟まれてしまうことがない、というものだそうです。

 お年寄りや障害者といった介護者の方を車椅子から移乗介助する時って、結構体力を使いますし、うっかり手や指を詰めてしまうときってありますよね。“そういわれてみれば確かにそんなこともあるな”と思える点でも、この発明者の着眼は素晴らしいですね!

 ちなみに、この発明者は実用新案権(実用新案登録第3195740号「車椅子」や、同3190253号「車椅子」等)も取得されているようですので、そちらも見てみたいところです。
記事106:関連実案JPU_0003195740
記事106:関連実案JPU_0003190253

 この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事106:JPB_0005905565

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譲渡・ライセンス情報

この特許権は、譲渡や実施許諾の希望があります。
この車椅子を広めたい方、ご興味のある方は、ご連絡ください!

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