面白い特許:これで工事現場の作業もはかどる
特許第6575879号「仮囲い板の連結構造」
<特許公報の図1>
これで工事現場の作業もはかどる
<ざっくり解説>
この発明は、建設現場などの内外を仕切る仮囲い板の連結構造に関するものであり、クランプを解除した途端に鋼板が不安定になったり、例えば強風時の解体作業においては鋼板が簡単に倒れてしまう、といった問題が起こりにくい、高い連結性を狙ったものです。
この連結構造は、
複数の板材の側端を互いに突き合わせて水平方向に立設することにより仮囲いを行う仮囲い板の連結構造であって、
互いに隣接する板材のうち、一方の板材の側端が、前記板材と直交する仮想線を斜めに横切る屈曲部を備え、
他方の板材の側端が、前記板材と直交する仮想線を斜めに横切る屈曲部を備え、
前記一方の板材の側端の屈曲部と前記他方の板材の側端の屈曲部とが突き合わされて成るとともに、前記一方の板材の側端と前記他方の板材の側端にはそれぞれ、各屈曲部から延びる屈曲片を備えるとともに、
中央部にボルトを備える矩形の天板と、先端にフック部を備えて前記天板の四隅から延びる開閉自在の脚部と、を有する連結部材が、前記複数の板材に対して水平方向に配置した単管を跨ぐように取付けられ、前記脚部のフック部を前記一方の板材の側端の屈曲片と前記他方の板材の側端の屈曲片に掛止した状態で前記ボルトを緊締させてなる、
というものです。
少しややこしいかもしれませんので、図面を見てイメージアップしてみましょう。
図1は、本発明に係る仮囲い板の連結構造の構成を示す図です。
図1では、複数の鋼板101の側端を互いに突き合わせて水平方向に立設することにより仮囲いを行う仮囲い板の連結構造100を示しています。
板材である鋼板101の側端105及び鋼板103の側端107は内側に屈曲されています。
そして、鋼板101の側端105は、第一の屈曲部105aと、第二の屈曲部105bと、第三の屈曲部105cと、第四の屈曲部105dとを介して、屈曲片105eを備えています。
また、鋼板103の側端107は、第一の屈曲部107aと、第二の屈曲部107bと、第三の屈曲部107cと、第四の屈曲部107dとを介して、屈曲片107eを備えています。
このように、互いに「く」の字状に屈曲する屈曲部を形成し、鋼板101の側端105と鋼板103の側端107を咬合させることにより、鋼板101、103の連結性を向上させることができます。
では、実際に連結した状態について、図3と図7を参照してみましょう。
図3は、互いに隣接する鋼板101、103を連結する連結部材300の構成を示しており、地面に杭打ちされる複数の単管を一定間隔に並べ、各単管の間にそれぞれ鋼板を配置し、これら鋼板を水平方向に架設した単管705にクランプした状態ですね。
そして、図7は、このような連結構造を用いて囲い板とした状態ですね。
このような連結状態であれば、結合状態の鋼板101、103の動きを制限することができ、鋼板101、103の連結状態を維持したまま鋼板101、103を単管705にクランプすることができますね!
この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事018:JPB6575879
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