面白い特許:これでいい音色が奏でられる!

特許第6060427号「横笛」
<特許公報の図1>

これでいい音色が奏でられる!

<ざっくり解説>

 この発明は、本来の音色に「さわり」がつく横笛に関するものです。

 この横笛は、
 歌口1管頭2の間にある管頭内空間3に、共鳴板5と極細い棒の先に重りをつけたもの(振り子6)からなり、
 かつ当該棒の根元が共鳴板に固定された波動増幅器が配設された、
というものです。

 従来の横笛のつくりでは、管内気柱の波動を増幅させる機能がないために、横笛本来の音色に「さわり」がつかないという欠点があったが、この発明では全ての音域に「さわり」を付けることができ、豊かで味わい深い音色で楽曲を演奏することができます。

 さわりがつく作用について、明細書の記載を抜粋しますと、
「共鳴板を歌口と管頭との間に配設し、振り子をその共鳴板に固定することによって、歌口から吹き入れた息の僅かな振動が共鳴板を刺激して振り子に伝わり、振り子によって増幅された波動が管全体を大きく振動させることにより、管内気柱の空気振動を強めて、横笛本来の音色に『さわり』をつけることが可能になる。」だそうです。

 明細書を見ましたが、明細書の記載自体はシンプルです。「さわり」という着眼が特徴的だったのかもしれませんね!

 この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事114:JPB_0006060427
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