面白い特許「気管切開を行った患者の体液の流路を確保できる介護用涎掛け」

特許第5973050号「涎掛け」
<特許公報の図1>


<特許公報の図3>

<ざっくり解説>
 この発明は、涎掛けに関するものであり、気管切開を行った患者の体液の流路を確保する介護用涎掛け、乳幼児が溢乳したときの流路を確保する乳幼児用涎掛けなどに使用できるものです。
 この涎掛けは、
①所定の径からなる外周円、前記外周円から偏心させた位置に中心を設けて切断した内周円、前記外周円の中心及び前記内周円の中心を通る直線上の偏心方向に所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wを有するものであり、
②水分を浸透させない不浸透性シート1a及びその上面に接合された水分を吸収し保持する浸透性シート1bを有する基体部1と、
③前記基体部1の前記外周円に沿ってC字状に接続したC字状外周部2の水分を浸透させない不浸透性シート2aと、
④前記基体部1を所定の幅だけ切欠いてなる切欠部Wの両端を接合する接続部4と、
⑤前記基体部1の上面と前記C字状外周部2不浸透性シート2aとの間に挟んで配設され、水分を吸収し保持する液体の堰となるC字状外周部2の水分吸収保持層を有する水分吸収部3と、
を有します。

 こういった①~⑤の部材を有することで、痰や涎や溢乳で吐き戻した異物を吸収し、乳幼児や患者、被介護者の身体や衣類を汚すことなく使用できるといった効果があるそうです。涎掛けを使用するときの根本的な目的に着目した発明といえそうですね。
 この発明について詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事015:JPB_0005973050

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