面白い特許：このジョイントを使えばピアノの音を遮らない♪
シンプルな特許！？

特許第5994159号「連結支持具」
＜特許公報の図１＞

 
＜特許公報の図３＞

＜特許公報の図５＞

 

このジョイントを使えばピアノの音を遮らない♪

＜ざっくり解説＞

　この発明は、グランドピアノのフレームの鍵盤側と譜面板を連結する連結支持具に関するものであり、譜面板の傾斜角度を任意に変えられる蝶番を備えた点に特徴があるものです。

　それでは、図面を参照しながら見ていきましょう
　図１は、この発明の連結支持具を使用した具体例であり、図３は、右側用連結支持具の斜視図であり、図５は、この連結支持具を使用した拡大図です。

　使い方としては、右側連結支持具３と左側連結支持具４のΠ字型部材９を、ピアノフレーム１の取り付け位置に差し込みます（図５参照）。そして、連結支持具のＪ字型部材８に譜面板２をセットして使用します。

　こういった外付けのジョイントとして使用できる支持具があれば、ピアノ本体に取り付けられている譜面台は不要になりますね。

　図２は、従来のグランドピアノの一例を示すものですが、この特許明細書によれば、本発明の支持具を用いることで「図２に示す従来使用していた譜面台５は不要になる。また、譜面板２はＪ字型部材８から脱着でき、透かし彫りの譜面板２との交換が容易である。そのため、ピアノの演奏者は発生源から出た音を遮断されずに聞く事が出来る。」とのことです。なるほどね～。
＜特許公報の図２＞

　これをご覧になった方のなかには、「こんなアイデアだけでも特許になるんだねぇ」と思った方といらっしゃったかもしれません。こんなジョイントみたいなものでも、強力な先行文献がみつからなければ、意外と特許になっちゃうものです。だから、こんなアイデアを思い付いたけど、きっと特許にならないだろな、なんて思わずに、トライしてみてくださいね。

　この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。

記事099：JPB_0005994159

～特許発明も、まずは小さなアイデアから～

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