面白い特許:これで輸送中の商品も安全!

特許第6559747号「梱包材、梱包方法、及び梱包システム」

 

「衝撃からあなたの大切を護る、革新のエアクッション梱包。」

 
<特許公報の図1>

<特許公報の図5>

これで輸送中の商品も安全!

この特許発明は、梱包材と梱包方法を革新し、商品輸送の安全性を新たなレベルに引き上げます。

独自の梱包材は、空気注入により膨張する合成樹脂シートを用いており、これにより多面体の収納体を形成することが可能です。

この重要な発明の核心は、膨張した時に商品を安全にホールドする内側シートのエアクッション部にあります。中央部に配置された多段クッション部は、膨出の先端に向かうにつれて段階的に小さくなる設計で、これにより被梱包物が衝撃から万全に守られます。さらに、シート区画部の外縁部分には補助クッション部が独立して配置されていて、これが追加の保護を提供します。

剛性の高い外側シートとの組み合わせにより、さまざまな形状や重さの商品でも安全に運ぶことが可能となりました。この革新的な梱包材により、商品の破損リスクは大幅に低下、輸送に伴うコストや時間も削減でき、顧客満足度も向上します。

<ざっくり解説>

この発明は、梱包材および梱包方法、梱包システムに関するものであり、商品の安全な輸送を図るために、空気の注入により膨出する合成樹脂シートを用いたものです。

この梱包材は、
空気の注入により膨出する合成樹脂シートを備えた梱包材において、
前記合成樹脂シートは、
多面体の収納体を形成可能な展開状に形成され、
空気の注入により膨出し収納体の形成時に被梱包物を挟持するように配置されたエアクッション部を有する内側シートと、
前記内側シートの非膨出側に重ね合わされると共に前記内側シートの少なくともエアクッション部よりも剛性が大きい外側シートと、
を備え、
前記合成樹脂シートは、収納体の各面部となる複数のシート区画部に区画されており、
前記内側シートのエアクッション部は、前記シート区画部の中央寄りに配置され、膨出の先端に向かうにつれて段階的に縮小する多段クッション部を有し、
前記内側シートのエアクッション部は、前記シート区画部の外縁寄りに配置され、前記多段クッション部とは独立して設けられた補助クッション部を有する、
というものです。

では、図面(図1、図5)を見てみましょう。

梱包材10は、図1(a)に示すように、空気の注入により膨出する合成樹脂シート11を備えており、後述する図5(b)に示す立方体状の収納体12を形成可能な展開状になっています。

梱包材10の合成樹脂シート11は、空気の注入により膨出し収納体12の形成時に被梱包物を挟持するように配置されたエアクッション部17,17…,18,18…を有する内側シート14と、図1(b)に示すように内側シート14の非膨出側に重ね合わされ、内側シート14よりも剛性が大きい外側シート15とを備えている。

合成樹脂シート11の内側シート14と外側シート15は、いずれも全体が熱可塑性を有するポリ塩化ビニルから成り、図5(b)に示す立法体状の収納体12の各面部となる6つの方形状のシート区画部16,16…に区画されている。各シート区画部16,16…にエアクッション部17,17…,18,18…を構成する2段クッション部17,17…補助クッション部18,18…が設けられています。

図1(a)に示すように、2段クッション部17,17…は、6つの全てのシート区画部16,16…の中央寄りに配置されており、補助クッション部18,18…は、6つのシート区画部16,16…のうち収納体形成時に対向する2つのシート区画部16a,16bに設けられると共に各シート区画部16a,16bの外縁寄りの特に4隅近傍に配置されています。

このような梱包材であれば、商品も安全に運べるし、六面体なので積み重ねにおいても省スペース化が期待できそうですね!

この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事019:JPB6559747
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