面白い特許:「外国旅行者へ観光情報の提供」
特許第6180402号「情報処理装置およびプログラム」
<ざっくり解説>
この発明は、外国旅行者への観光に関する情報の提供可能性を高めることができる情報処理装置およびプログラムに関するものです。
ここ最近では二次元コードによる情報提供も浸透してきていますよね。こういった二次元コードは文章に比べて多くのデータを提供できるといった利点がありますが、二次元コードを看板に取り付けた場合、風雨・日差し等により劣化して、読み取り困難となることが考えられますよね。この発明ではこういった問題点を考慮してなされたもののようです。
請求項1の情報処理装置は、ざっくりいって、
①市町村コードに応じて用意された複数の言語毎のウェブサイトのURLが関連づけられた管理情報を記憶する記憶部41と、
②記憶部41に記憶された管理情報を参照して案内対象物に付され、市町村コードが含められることで情報量を減らし、コードパターンが簡易化された二次元コードを読み取る読み取り装置により取得された市町村コードに関するウェブサイトへのURLを抽出し、言語毎のウェブサイトへのリンクを示す標識を読み取り装置に表示する処理部43と、
を有するものです。
より具体的なシステムに具現化したものが図面に示されています。図1のシステム1は、案内標識2と、端末装置3と、URL管理サーバ(コンピュータ)4と、ウェブサイト管理サーバ5とから構成されています。
案内標識2は、観光情報が記載されており、観光客の目につきやすい場所に設置されています。案内標識2に記載(表示)された情報は、二次元コード6に記録されています。
そして、二次元コード6に埋め込む情報は、5桁の市町村コードと2桁の名所・名品コードといったような非常に小さい容量のデータとすることで、二次元コード6のバージョン数を小さく(セルの大きさを大きく)することができる。このため、風雨・日差し等によって劣化することを防止でき、読み取れる可能性が高まるとのことです。
この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事案086:JPB_0006180402
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