面白い特許:QRコードの代わりになれるかもしれない管理データラベル?

特許第5993044号「管理データラベル」
<特許公報の図1>

<特許公報の図2>

QRコードの代わりになれるかもしれない管理データラベル?

<ざっくり解説>

 この発明は、商品管理その他の各種管理や識別に用いられる管理データラベルに関するものであり、情報量を自在に増減できることを条件として、よりシンプルな構造で、インク使用量を低減できるというものです。

 この管理データラベルは、
①水平および垂直の枠線からなる方形の枠線と、
②当該枠線の対向頂点を結んで交差させた傾斜線と、
③当該傾斜線によって仕切られた4つの空白領域のそれぞれに、
④0から9までの数字、アルファベット文字、記号のうち、一以上の任意のキャラクタを記入してなる方形コードを、
⑤左右方向または/および上下方向に配列させて配置したことを特徴とする管理データラベル、
というものです(請求項1参照)。

 図1は、この管理データレベルの一例を示しています。管理データラベル10は、3つの方形コード20を左右方向に並べて表示するものです(なお、コードの実質を構成するキャラクタは図1には図示されていません。)。そして、台紙11は、方形コード20を印刷する台紙です。

 図2は、方形コード20を示しています。方形コード20は、方形の枠線21と、枠線21の対向頂点を結んで交差させた傾斜線22と、傾斜線22によって仕切られた4つの空白領域25を備え、4つの空白領域25のそれぞれに、数字、文字、記号の任意のキャラクタC(数字の『6』、『7』、『8』、『9』)が記入されています。

 この管理データラベルは、方形の枠線内に、交差する傾斜線22によって4つの空白領域25-1~25-4を形成するものです。例えば、『0』~『9』までの1桁の数字のみを情報として使用する場合、ひとつの空白領域には10種類の数字を記入でき、4つの空白領域に記入できる情報量(数字の組合せ)は104(=10000)通りにもなりますね。

 また、この発明では、数個の方形コードでデータ化するので、光学的なリーダ装置がなくても目視で確認することもできますし、QRコード等と異なり、情報量が少ない場合(=方形コードに記入する情報が少ない場合)にはインクの使用量を軽減することもできそうですね。

 この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。

記事102:JPB_0005993044

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