面白い特許:打楽器でも特許が取れる!
特許第5769761号「打楽器」
<特許公報の図1>
<特許公報の図3>
<特許公報の図4>
<ざっくり解説>
この発明は、多面体殻状の打楽器に関するものであり、音の表現の幅を広げることができる一方、保守点検をほとんど不要とし、またバズ音とバズ音が殆ど混入しない音とを各別に生成することができる打楽器です。
この発明の打楽器について、図1は外観斜視図であり、図3はこの側断面図であり、図4は背面断面図です。その構成はといえば、
①天板部1bと、
②これに対向配置された底板部1dと、
③天板部1bと底板部1dとの間に立設された打板部1aと、
④打板部1aに対向配置された背板部1eとを具備する多面体殻状の本体1と、
を備え、かつ
⑤本体内にバズ音を生成するバズ音生成部21、22が打板部1aに対向配置してあり、打板部1aを叩打して演奏するようになしてある場合に、バズ音生成部21、22は、弦24、26の両端部を支持部材に固定して弧状にしてあることを特徴とするものです。
従来の打楽器では、打板部を、天板部、両側板部及び底板部の端面にネジ止していたため、比較的薄い厚さ寸法の打板部を用いた場合、叩打の衝撃によって打板部のネジ止された部分が次第に崩壊して行き、音質が次第に低下していくといった問題があるそうです。この問題について、この発明は、打板部1aを縦桟15や横桟16や両側板部1cに接着させてあるため、叩打の衝撃に耐えることができ、音質の低下を回避できるといった作用があるそうです。さらには、打板部1aの厚さをより薄くすることによって、叩打の強弱による音の表現幅を拡大させることができるし、同様に背板部1eの厚さをより薄くすることによって、叩打した際の音質を向上させることができるといった効果もあるようです。
この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事案089:JPB_0005769761
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