面白い特許「漆製品の製造方法」

特許第6239388号「漆製品の製造方法」
<特許公報の図2>

<ざっくり解説>
 この発明は、食器、容器、装飾品等の漆を主成分とする塗料又はカシュー塗料を使用した漆製品の製造方法に関するものです。

 その方法は、
①非浸透性かつ可撓性のある基材の表面に漆を主成分とする塗料又はカシュー塗料(漆塗料等)を塗布し、これを乾燥・硬化させた後にその上層に再度漆塗料等を塗布し、これを乾燥・硬化するという塗布工程を繰り返すことで、
②漆塗料等を塗り重ねた積層体を基材上に形成し、次いで基材を撓ませることで積層体を基材から離型させる離型工程を行う、というものです。

 明細書を読むと、漆塗料又はカシュー塗料(以下漆塗料等)はいずれも上記のように必ず木材や竹等をベースとしてその上に塗布したり、あるいはそれら木材や竹等を芯とするものであって塗料だけを固めて単独で工業製品化するという発想はないそうです。そして、この発明の製造方法によれば、芯を用いずに漆塗料等だけで食器や容器や装飾品等の漆製品を製造できるといった利点があるそうです。

 この発明についてもっと詳しいことが知りたい方は、この特許公報を参照してみてください。
記事075:JPB_0006239388
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